朝食抜きダイエットは逆効果です【5つの理由を解説します】
「ダイエットのために食事を抜こうかな?」
「食事回数が少ない方が痩せるかな?」
そういった疑問や考えをお持ちの方に向けた記事です。
結論から言うと、朝食抜きダイエットは逆効果なので、オススメしません。
それには5つの理由があるので、順に解説していきます。
目次
朝食抜きダイエットが良くない5つの理由
朝食抜きダイエットは、一見痩せそうに思えます。
しかし、逆効果になる可能性が高いです。
理由は以下の5つ
- 体内時計がズレて太る
- 飢餓時間が長くなって太る
- 基礎代謝が落ちて太る
- 便秘になって太る
- ストレスを感じやすくなって太る
これら5つの理由を一つずつ解説していきます。
体内時計がズレて太る
朝食を抜くと、体内時計にズレが生じて太る原因になります。
体内時計は「中枢時計」と「末梢時計」の2つでリズムが作られています。
「中枢時計」は脳の視床下部にあります。
「末梢時計」は臓器や筋肉などのあらゆる部位の細胞に存在します。
この、中枢時計と末梢時計は相互に関連し合っています。
例えるなら、「指揮者」と「オーケストラ」です。
中枢時計が指揮棒を振り、末梢時計が協調してリズムを保っているのです。
そもそも、私達の体内時計は約25時間の周期で刻まれています。
つまり、放っておくと、1日の24時間と1時間ずつズレていくことになります。
そこで、この1時間のズレを調整するのが「食事」になるのです。
では、なぜ体内時計がズレると太るのか。
そこには2つの理由が存在します。
- 体内時計がズレると、消化酵素が出るタイミングもズレるから
- 体内時計がズレると、間食をしたくなってしまうから
体内時計がズレると、消化酵素が出るタイミングもズレる
体内時計がズレると消化酵素が出るタイミングもズレます。
すると、消化できなかった栄養が脂肪に置き換わってしまうのです。
実は、私達が食事を摂ろうとすると、食事を摂る前から体の中では準備が始まっています。
つまり、消化酵素やホルモンが先回りして、分泌されるということです。
そのため、朝食を抜くことで体内時計がズレてしまうと、消化のための準備が不十分な状態で食事を摂ることになり、余分な栄養素が体内に吸収・蓄積されてしまるという事になるのです。
体内時計がズレると、間食したくなってしまう
体内時計がズレると、間食や夜食を食べたくなります。
これは、脳が勘違いを起こし、食事や栄養を摂りたいと体が感じるタイミングがズレるためです。
そして、そういった夜食や間食は、簡単なものになる事が多く、インスタントやお菓子を摂取しやすいため、脂肪の蓄積に繋がりやすくなります。
体内時計は、食事以外にも「光の刺激」の影響を受けます。
光を浴びることで「昼間だ」とか「夜だ」と体が認識します。
そのため、朝食を抜くこと以外にも、朝起きた時に朝日を浴びることが、体内時計をリセットするためにとても大切です。
飢餓時間が長くなって太る
朝食を抜くと、結果的に体が脂肪を溜め込もうとしてしまいます。
これには空腹時間の長さが関係しています。
朝食を抜くと、前日の夕食から何も食べない状態がお昼まで続きます。
すると、空腹状態に気付いた体が「飢餓状態」だと勘違いします。
体が飢餓状態だと認識すると、生命維持のために脂肪を溜め込んで生き延びようとするのです。
つまり、朝食を抜くと、体の防衛反応によって脂肪蓄積に繋がってしまうのです。
また、空腹時間が長く続いたあとは、胃腸の活動が悪くなっているため、消化機能が落ちてしまいます。
胃腸の活動が悪くなっていると、消化・吸収の働きが落ち、代謝が落ちることに繋がります。
代謝が落ちれば、消費するカロリーが減ってしまうため、結果的にダイエットの逆効果となります。
基礎代謝が落ちて太る
朝食を抜くと基礎代謝が落ちて、ダイエットには逆効果です。
朝食を抜くと、前日の夕食から次の日のお昼まで飢餓状態(空腹状態)となります。
体が飢餓状態を認識するのは、血液の中の血糖値が下がるためです。
血糖値が下がると、体の防衛反応によって、血糖値を正常に保とうとして、肝臓の中に貯めてあるグリコーゲン(糖の塊)を分解して糖を得たり、また脂肪を分解して糖を得ようとしてくれます。
しかし、飢餓状態が長くなると、脂肪を分解して糖を得ようとする働きも徐々に鈍くなっていきます。
そして、徐々に糖を得る部位が変化していきます。
どこから糖を作り出そうとするかというと、それは「筋肉」です。
筋肉はタンパク質という物質からできていますが、タンパク質の中のアミノ酸を分解して、新たに糖を作り出します。
では、なぜ筋肉が分解されてしまうのか。
それは、タンパク質はグリコーゲンのように蓄えておくことができないからです。
つまり、飢餓状態が続くと、筋肉の基となるタンパク質を分解してしまうのです。
説明が長くなりましたが、飢餓状態が続くことで筋肉量が減り、基礎代謝が落ち、結果的に太りやすくなってしまうことに繋がるのです。
よく、食事を抜くことで一気に体重が減り、「やった!ダイエット成功!」と思ってしまうのですが、それは実は筋肉が減っているので真のダイエットの成功ではありません。
筋肉は脂肪よりも重たいため、筋肉が減ることでスピーディーに体重が減ります。
しかし、筋肉が減っているので太りやすい体質になってしまい、リバウンドに繋がったり、長期的に体重が落ちにくい体になったりします。
便秘になって太る
朝食を抜くと便秘になりやすくなります。
これは、食事回数が減ることで腸を流れる便の量が減る為です。
便秘は、腸内環境を悪化させてしまう要因になります。
腸内環境が悪化すると、腸による消化・吸収機能が落ちることになります。
すると、代謝が落ちて消費カロリーが減ったり、消化不良で余った脂肪が蓄積されやすくなったりします。
また、便秘になると単純に体重が増えてしまいます。
目先の体重の増減は“ダイエットを成功させるため”には、あまり深い意味を持ちません。
しかし、体重が増えてしまったら、ダイエットへの意欲を減退させてしまう要因になるため、便秘での体重増加は避けたい事実でもあります。
ストレスを感じやすくなって太る
朝食を抜くとストレスを感じやすくなり、ダイエットに悪影響を与えます。
これには「ドーパミン」というホルモンが関係しています。
ドーパミンは、ホルモンの一種で「モチベーション」や「行動力」をコントロールしています。
しかし、ストレスを受けたときは、このドーパミンが大量に分泌されてしまい、「欲望」や「衝動」が出てきてしまうのです。
ドーパミンによって「欲を満たしたい」という指令が出され、普段ダイエットで抑えている食欲を増大させてしまうことに繋がります。
そもそも食事回数を減らすと太りやすい
そもそも、食事回数を減らすと太りやすくなります。
なぜかというと、食事回数が少ないせいで、体が勝手に、沢山吸収しようとしてしまうからです。
また、単純に食事回数が減って栄養不足になり、筋肉が減ることで、体型が崩れたり、代謝が落ちたりするのです。
力士は、1日2食にして1食での食事量を増やしています。こうした例から、食事の回数を減らして、1食でドカ食いすることが肥満につながるという仮説があります。
空腹の時間が長くなると、体内に栄養が吸収されやすくなるからです。

また、1日3食食べることは、基本的な生活リズムに合っており、モチベーションを保ちやすく、ダイエットを継続しやすいです。
そして、食事を適度に摂取することは、味覚の正常化や安定にも繋がり、食事に対する満足度が上がり、少ない量に抑えることもできます。
まとめ
- 朝食抜きダイエットは「体内時計がズレる」「空腹時間が長くなる」「代謝が落ちる」「便秘になる」「ストレスが増える」という5つの理由があるので、オススメではない
- 食事回数を減らすこと自体がオススメではない
- 防ぐ
朝食を抜けば、目先の体重(数字)は減るかもしれませんが、デメリットの方が大きいです。
また、ストレスを感じやすくなると、ダイエットだけでなく美容にも良くありません。
やはり、美人になるためには、適度な食事と適度な運動が大事ということですね。
その方が、良い循環も生まれます。
結局は「急がば回れ」ってことですね。
やっぱり、健康的に痩せないと意味がないですもんね。